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日々の戯言など。本や観劇、いろいろな出会いの記録
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映画の日v
で観てきました、

ブーリン家の姉妹

16世紀、美しい姉妹のイングランド王をめぐる愛憎劇と姉妹を礎に栄達を謀ろうとする父親と叔父。

イギリス国教会の始まりとなった、そのきっかけを作った事件。

世界史の教科書では僅か数行しか書かれていませんが、改めて英国のこの時代に興味を持ちました。

以下、ネタばれですので続きからどうぞ。

美しく聡明で、強気な姉アン。
美しく控え目で平穏な幸せを願う、優しい妹エミリー。

父親と叔父は優しい妹に平穏な結婚をさせ、聡明な姉には王の愛娼とし、栄達を謀ろうとする。

16世紀の英国は未だに政情は安定せず、王妃との間に世継ぎにも恵まれず、王は王子を産む女性を求めていた。

そこへ差し出された美しい娘。ブーリン家の長女アン。
しかし彼女は美しい上に聡明で、馬術も王より巧みだった故に、彼女に負けまいとした王は落馬、怪我を負ってしまう。
身体もプライドも傷ついた王を、人妻であるメアリーが看病する。
彼女の優しさ、人妻としてあくまで夫に従う姿、謙虚さに惹かれた王は彼女を望み、愛娼とするようブーリンに命令する。

形の上では王妃の侍女として姉妹は宮廷に上げられ、一族も妹の夫も取り立てられる。
一族の栄誉と喜ぶ夫に、妻は冷ややかに言い放つ。
王の愛を失ってしまえばエミリーはおろか一族は身の破滅であることを。
その予言は将来見事に的中するのだが、父親も叔父も、弟も目先の欲にとらわれて浮かれ、取り合おうとしない。

姉で付き人だったアンはフランスに追放、表向きはフランス王妃の侍女として。

やがてエミリーは妊娠、王の愛が他の娘に行くことを恐れた父親と叔父はアンを呼び戻す。
フランスで身につけた教養、巧みな話術で周囲の期待以上に王の歓心を得るアンは王を言いなりにし、王子となる筈の男子を出産したエミリーを宮廷から追い出し、更には王妃まで追い出すよう王を教唆。

王はカトリックと手を切り、英国国教会迄立てて王妃を追放、アンを王妃とする。

これはあくまで歴史の側面であり、実際はどこまでが事実なのか確かめようがありませんが、アンが願ったのは自分の名誉などではなくあくまで家族のため、を思った上でのことに見える。
エミリーは王子を産んだけれど、あくまで私生児であり、優しいだけの妹はもう王の愛情を繋ぎ止めるのは難しい。
ならば自分は王妃となって王子を産み、家族を守ろうと。

結果それが全て仇になり、娘を産んだけれど次には流産してしまう。

しかもそれを隠す為に恐るべき手段を取ろうとする。
実の弟に関係を迫り、妊娠しようと。
それは未遂に終わったものの、それが裁かれ弟共々死罪となる。

弟は一見巻き添えになって不条理な死を迎えたようだけれど、彼は何もしなかった。姉妹の恩恵に預かっていただけで自分では何一つしようとはしなかった。
それが彼の罪だったのだろう、と感じました。

一族は滅びの道を辿り、エミリーだけはアンの娘をつれ再婚。
彼女の望みは叶い田舎で幸せな生活を得、生涯を全うした。
そしてアンの娘エリザベスは英国女王として大英帝国を築いた。

…非常に大きな歴史のターニングポイントだったのですね。
あくまでも映画ですが、原作やエリザベスの伝記などを読んでみたくなりました。

…とりあえず試験終わったら。

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